はじめに
近年震災を経験する中で日本では多くの防災における試行錯誤が行われ、現代社会における防災のあり方が体系化されつつあります。
特にマンション防災における考え方を理解する上で参考になるのがマンション防災の新常識/釜石徹(著)です。
本書では災害時には在宅避難(可能な限り避難所には頼らずに自宅に留まること)を推奨しております。また最も重要な防災は、個人での備え=自助にあるとしています。
自治会やマンション管理組合などでいくらマニュアルや設備を用意したとしても、災害はいついかなるときに発生するか決まっておらず、他人の助け=共助を受けることを期待すべきではない、というのが本書のスタンスとなっています。
こういった最新の防災の知識を踏まえ、ザ・パークハウス追浜(通称「パーク」)に住んでいるみなさまにおいて、また近隣マンションに住んでいるみなさまの参考になるような【個人の備え=自助の備え】について、一部解説も交えつつシンプルに整理しております。
家の中でケガをしない対策
災害時にはケガをしてもすぐに医者に診てもらうということが困難になります。在宅避難生活の中でケガの予防は第一優先事項となります。
ケガの原因となるものについては事前の備えを行い、長くなる在宅避難の生活空間が侵害されないようにしましょう。
水・食料品の備蓄
| ポイント |
- 飲料水の備蓄(二人暮らし3日間に12リットル=500ml x 24本)
- エコキュートの水抜き方法の確認
- 非常食の備蓄(最低3日分の食料)
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飲料水は1人あたり1日2リットル必要、3日間で6リットル必要と言われます。2人暮らしのご家庭であれば3日間で500mlペットボトル x 24本分が必要です。
レトルト食品の温めや手洗い・うがい・食器洗や体についた汚れを落とすなどしたい場合、風呂釜の残り湯を使うことになりますが、もし残り湯がない場合は
エコキュートのタンクからお湯を手動で抜くことできるので、ホースなどを取り付ければ生活用水として利用することができます。
携帯浄水器を使えば、風呂水やエコキュートのお湯も濾過して飲料水に変えることができます。
携帯浄水器イメージ
非常食も最近進化しています。ただ日持ちするというだけでなく、水も火を使わず、食べて美味しいものがたくさん出ています。精神的にも肉体的にも披露してしまう避難生活なので、美味しいもの・甘いものをうまく取り入れたストックをしたいです。
水も非常食も「賞味期限」があります。買ったら置きっぱなしにするのではなく、定期的に新しく買い替えて古くなったものは消費する(ローリングストックを実施する)ようにしましょう。私は購入したものの賞味期限を携帯のメモ帳で管理し、年末年始に買い替えを行うようにしています。
トイレ事情
大規模な震災発生直後はトイレは絶対に使用してはいけません。横須賀市では震度5弱の地震が起きると、下水道を使用してはならないと行政から指示が出ています。管理棟・共用棟のトイレも使用できません。マンホールトイレも使用することはないでしょう。
トイレ事情は水や食料と違い短時間でもガマンできないものです。必ず非常用トイレを準備しましょう。
このタイプの非常用トイレは防臭袋がセットになっており、汚物のニオイが漏れ出す心配がありません。通常のポリ袋は液体を目に見えない小さな穴が空いており、液体が漏れなくてもニオイが漏れ出しますので注意が必要です。防臭袋は単品でも買うことができるので、赤ちゃんのおむつの世話がある場合は活用しましょう。
停電への備え
繰り返しですがパークはオール電化のマンションなので、停電時はIHヒーターを使用できません。携帯の充電もできませんし、灯りは周辺地域も含めてなくなるので夜は本当に暗闇でしょう。
停電がどの程度長引くのか予想できません。携帯電話もいつ使えるようになるかわかりませんし、しかし充電もできない。そんなときのためにポータブル電源を用意しておく方法があります。ソーラーパネルでの充電機能を持つタイプもありますので、天気次第ですが自家発電も可能になります。
ポータブル電源
外出先で被災した場合の対策
| ポイント |
- 家族間の連絡方法の確認(災害伝言ダイヤル「171」)
- エレベータに閉じ込められた場合の対処方法の確認
- 周辺地域で危険な場所の確認
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家族がバラバラな状況で災害が起きることを想定し、安否確認の方法を事前に家族間で話し合っておく必要があります。災害伝言ダイヤル「171」の使用方法を確認しましょう。
また171を体験利用できる日があります。家族みんなで練習してみましょう。
| 体験利用提供日 |
- 毎月1日,15日 00:00~24:00
- 正月三が日(1月1日00:00~1月3日24:00)
- 防災週間(8月30日9:00~9月5日17:00)
- 防災とボランティア週間(1月15日9:00~1月21日17:00)
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震災時にはエレベーターは緊急停止し、しばらくすると自動復旧する機能がありますが、大規模な地震の場合には故障の原因となる恐れがあり自動復旧しません。非常ボタンを【長押し】することで管理センターと会話して対応方法を確認します。
※押す時間が短いと違う宛先(マンション管理室)へ繋がったりしますので注意しましょう。
復旧あるいは救助にどのくらいの時間がかかるかわかりません。生理現象もありますのでガマンできないときは、エレベーター収納ボックスを開けて防災グッズを使用しましょう。詳細は
こちらでご覧ください。
横須賀土砂災害ハザードマップが公開されていますので、周辺地域の状況を確認しましょう。パーク周辺の土砂災害ハザードマップは以下の通りです。目で見るとより危険に見える場所もありますので、普段の生活の中で見比べるようにしましょう。
万が一に備えて
| ポイント |
- 避難経路の確認(避難はしごは最終手段!)
- 持ち出し品の確認
- AEDの操作方法の確認
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必ずしも在宅避難が継続できるわけではありません。震災の規模によっては部分的な倒壊の恐れが出たり、あるいは火災が発生した場合など、外部へ避難を余儀なくされる場合もあります。
避難経路を確認しておきましょう。基本的には階段での避難になります。普段使い慣れておくために、たまには階段で上り下りしてみるのも良いと思います。避難はしごが設置されている部屋がありますが、避難はしごは非常に不安定で危険ですので、使用するのは最終手段としましょう。
持ち出し品の参考リストをご用意しましたが、まずは身の安全が第一優先ですので、万が一の場合には無理せず避難を優先しましょう。
| 持ち出し品の参考リスト |
- 貴重品類(現金、通帳など)
- 非常食(備蓄食料、乾パン、アルファ化米、缶詰など)、飲料水
- 応急医薬品(絆創膏、傷薬、鎮痛剤、解熱剤など)
- 衣類(上着、下着、履物、タオルなど)
- 簡易(携帯)トイレ
- 懐中電灯、ラジオ、乾電池
- 生活用品(ライター、ろうそく、ナイフ、ビニール袋、軍手など)
- 家庭の事情にあわせて必要なもの(ほ乳瓶、おむつ、生理用品、予備メガネ、常備薬など)
- いつも飲んでいる薬とそのリスト(お薬手帳など)
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パークには合計6台のAEDが設置されています。使い方は別途整理したいと思っています(工事中)。Webで検索すると利用方法が出てくると思います。
おわりに
大規模災害にマンションが見舞われたとき、自治会の有志により災害対策本部が組織される・・・机上ではそのとおりですが、その有志も個人の集まりです。そのときにマンションにいない場合もありますし、マンションにいたとしても優先するのは「自助」です。
最初に紹介したマンション防災の新常識/釜石徹(著)には、災害対策本部の役割は
- 行政からの情報を受け取る
- 行政へマンションの状況を報告する
この2点としています。そしてやってはいけないこととして「炊き出し」が例示されています。個人の衣食住はすべてご自身=自助で行わなければなりません。
本当に困ったとき、自分ではどうしようもない問題について、周囲の方が一時的に支援(共助)をしてくれるかもしれませんが、永続的に在宅避難を支援してくれることはありません。
また一時的な支援(共助)を要請するにしても、普段のコミュニケーションによる信頼関係も重要です。積極的にマンションのイベントにも参加して、年代を超えた繋がりを構築しましょう。
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